| 前日
| 本日
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日経平均
| 29,717.83(+506.19)
| 29,766.97 (+49.14)
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TOPIX
| 1,951.06 (+26.14)
| 1,968.73 (+17.67)
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JASDAQ
| 3,850.82 (+17.29)
| 3,866.76 (+15.94)
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マザーズ
| 1,207.15(+35.08)
| 1,196.89 (-10.26)
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先週末の米国市場で、追加経済対策が可決、成立したことでNYダウとS&P500が上昇しましたね。本日はその流れを受けて日経平均は高く寄り付きました!追加経済対策のうちのひとつに、ひとり1400ドルの現金給付があり、これが早くも週末から始まって消費の回復速度が速まるのではないかという思惑から、景気敏感株中心に買われダウが上昇したようです。ただ一方で、追加経済対策による経済回復期待は長期金利の上昇を招いており、ハイテク株中心に構成されているNASDAQは反対に下落しました。
この流れを受け、高く寄り付いた日経平均はその後、景気敏感株中心にをほとんどの銘柄の上昇↗と-10指数寄与度の高いハイテク値嵩株↘が綱引きしたことで、方向感の欠ける値動きになったようです。日経平均と違い単純な株価の平均値ではないTOPIXは、値嵩株の下落の影響をそこまで受けなかったため、本日大きく上昇、29年ぶり高値を更新しました。
【②上昇した銘柄と下落した銘柄!】
本日は33業種中31業種が上昇し、ほとんどの銘柄が上昇していましたね。ただ、そのほかの下落したセクターを見てみると、やはり情報・通信(ソフトバンクグループ・ZHD・メルカリなど)や、を電気機器などのをハイテク株が大きく売られているようです。これらは先述したとおり長期金利の上昇、NASDAQの下落に連動して売りが集まったことに起因します。これ以上、イベントによる金利の上昇などでバリュエーションに見直しが入り、株価が当分回復しないとなると困りますから、このタイミングで売っておこうと考える投資も多そうですね。
逆に目立って上昇した個別銘柄を紹介すると、をマネックスグループがあります。足元でビットコイン価格が6万ドルを再び超えてきていることから、取引所であるマネックスGの収益が拡大するという思惑から本日上昇しました。このようにビットコイン価格と株価が連動する銘柄もいくつかありますので、ビットコイン価格にも注目していきいきたいですね!
【③ドル円109円台へ!】
ドル円は、コロナショックの時の101円という水準から、現在のを109円台まで大きく円安ドル高方向に傾きました。ここで、為替の値動きには金利の動向が深くかかわっていますが、為替と金利の関係について詳しく見てみましょう。
為替は、2国の間の金利差が広がったり狭まったりする動きに連動して動くと言われていますが、実際には為替は2国間の実質金利の差に連動しています。実質金利とは、金利から期待インフレ率(物価上昇率)を差し引いたものであり、金利が5%でも物価上昇率が3%であるとお金を運用して5%のリターンを得てもモノの価値が3%上昇しているため、手元に残るのは2%分だけで、これは実質金利といいます。
現在は、日本の実質金利よりアメリカの実質金利の方が低かったところから徐々にアメリカの実質金利が上昇していることで、ドル需要が拡大、結果、円安ドル高を招いているのです。普通の金利よりも実質金利の方がよりきれいに為替と連動すると言われていますので、時には自分で実質金利を算出してみてもよいかもしれません!